ノートPCにノッチはダメじゃない?ノッチ付きのMacBook Pro(2021)登場に思うこと
現地時間10月18日にAppleが開催した新製品発表イベント「Unleashed.」 にて、大方の予想通りMacBook Pro(2021)が発表されました。
発表されたMacBook Proは14インチと16インチの2種類で、それぞれCPUにはApple独自のプロ向けチップ 「M1 Pro」 「M1 Max」 を搭載。これでパフォーマンス向上にはめちゃめちゃ期待できそうなんですが・・・。
なんでディスプレイにノッチ付けたの!!!?
ノッチ付きMacBook Proが爆誕
これが新型MacBook Pro(2021)のディスプレイ。(画像はAppleのNewsroomから)
上部中央にバッチリとノッチが搭載されております。当然ノッチの中にはWebカメラが搭載されていますが、どうやらそのWebカメラがフルHDの解像度で結構高性能らしく、上部の細いベゼルにはパーツを収められなかった様子。
ちなみに、普段はノッチ左右にはメニューバーを表示して、アプリを使用中はノッチの左右が真っ黒になるのでノッチは気になりませんよ~っていうのがAppleの言い分。Androidにノッチが輸入された際も、設定やアプリで似たようなことができましたね。
MacBook Pro(2021)のうち14インチモデルの解像度は3,024x1,964ピクセルで、16インチモデルの解像度は3,456x2,234ピクセル。
MacBook Pro(2021) 14インチ | MacBook Pro(2021) 16インチ | MacBook Pro(従来機) 13インチ | |
解像度 | 3,024x1,964 | 3,456x2,234 | 2,560x1,600 |
アスペクト比 | 約16:10.4 | 約16:10.4 | 16:10 |
従来モデルのMacBook Proと比べると縦方向の解像度が微妙に増えているので、ノッチ周辺真っ黒状態が従来と同じサイズだよってことみたいですね。
これ、Apple好き・MacBook好きの方(あえて信者とは言いません)はどう思ってるのでしょうかね。スケーリングした際の挙動は不明ですが、純正以外のアプリだと思うような表示にならないシーンもあるかと思いますし、ノッチは目立ちませんと頑張って主張するくらいなら、上部のベゼルは太くてもいいと個人的には思います。
ディスプレイの下層にカメラを搭載するスマートフォンも登場し始めて、iPhoneユーザーでさえも「ノッチが早くなくなるといいなぁ」と思っている方が増えてきているタイミングでノッチ付きデバイスを投入してくるとは、結構思い切ったことやってるな、と個人的には思います。
まあ、Appleは画面内指紋認証にもそこまで積極的には見えませんし、ノートパソコンもしばらくはこのスタイルでいくのかもしれませんね。
ちなみに、何かとライバルとして名前が挙がるサムスンは、ノートパソコンのディスプレイ下層にWebカメラを内蔵してベゼルをギリギリまで広げる技術を発表済みです。
ノッチ以外は凄く魅力的
ノッチに関してはケチを付けてしまいましたが、MacBook Pro(2021)のその他の点については結構好意的に見ています。
個人的に特に嬉しかったのはインターフェース周り。Thunderboltの他にHDMIポートとSDカードスロット、そして待望のMagSafe 3。USB type-Cポートからの充電にも引き続き対応しつつ、MagSafeから充電すればさらに高速な充電ができるみたいです。
あとは何と言ってもTouch Barの廃止。どう考えても「最先端を行ってる感」を演出するためだけの装置にしか見えなかった忌々しきTouch Barが撤廃されて、一般的なファンクションキーが返ってきました。Proと名の付くモデルである以上、キーボード周辺は奇をてらったことはしない方がいいと思うので、これで正解だと思います。
まとめ
自分はProモデルを使う程ハードな使い方をしないので、今回のMacBook Pro(2021)はスルーですが、もし今後ほかのMacBookシリーズにもノッチ搭載の流れが受け継がれていくようならよくない方向の悩みどころが増えてしまいそうです。